内科・糖尿病内科

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大野内科の広報誌 《 毎月15日発行 》

Vol.245(2023年2月号号)

にごり茶(第45回)稲田 昌二郎

 暖かくなって参りました。思い返すと今年の冬は寒暖の差が激しく、とんでもなく寒い日がありました。僕は冷え性でしもやけがひどいのですが、今年はダウンの靴下で快適に過ごせました。雪山でのテントの中で履くような靴下です。さすがにここ数日は暑くて、寝ているあいだに脱いでしまっていたので、もうすぐお役御免かもしれません。
 先月、『すずめの戸締まり』というアニメ映画を見ました。11月に公開された新海誠監督の話題作で、もう見られた方もおられると思います。子供達のリクエストで、家族4人で鑑賞しました。主人公の女子高生 鈴芽(すずめ)は、【廃墟にある扉】を閉めてまわっている青年 草太と出会います。扉は日本中にあり、災いの元を吐き出しているので、閉じ師である草太が閉めてまわっているのでした。訳あって二人は一緒に扉をしめる旅にでます。その冒険をとおしてのすずめの成長を描いたロードムービーです。重くない話で、猫やイスのキャラクターも楽しい、小さい子から十分楽しめる内容なのですが、そこは『君の名は』、『天気の子』といったヒット作を持つ新海誠監督の作品です。大人もうならせるメッセージ性があります。実はすずめは東日本大震災で母親をなくしています。そのすずめが、廃墟で昔にあった生活に思いをはせ、地震などの災いを防いでいく、クライマックスは東日本大震災の被災地が舞台となります。震災のこと、震災以前の人々・生活のことに思いをはせること、それを乗り越えて前に進んでいくこと、すずめをとおして体験したような感じがありました。
 東日本大震災が起きたのは、長女が高知医療センターで生まれて少ししてからでした。黒潮町の海岸沿いの道は封鎖されていて、山道を使って大回りをして医療センターまで長女に会いに行ったことを思い出します。しかし、テレビで報道される津波や原発の事故のことはどこか別の国のことのようであり、一方で日本の将来にとても不安になったことでした。震災は取り扱いの難しいテーマではありますが、風化させてはならず、これからこのような作品が増えていくのではと思ったことです。
もうすぐあれから13回目の3月11日です。         

※写真は四万十川のしらす漁です。遠くにたくさん船がでていて川を上ってきているところです。近くに船が集まるのを待っていましたが、雨が降ってきてしまい、近くでとれたのは一隻だけでした。また、いい日に写真を撮りに行きたいと思っています。

今月の一句小笠原 望

夕焼けに6000を指す歩数計   ラーメンをすする鼻みずたれながら
認知症の森で優しいひとに会う     河は言うこころは揺れていいんだよ

お知らせ

その1 発熱・咳・のど・鼻水、等、風邪のような症状の方は、来院前にお電話を!
 お電話で症状などをお聞きして、診察の時間・場所などを調整しております。
 当院では、新型コロナウイルスの抗原定性検査を行っております。
 (発症から9日目までです。無症状の方は対象外となっております。)

その2 インフルエンザワクチンは終了しました!(コロナワクチンはお休み中)
 今期のインフルエンザワクチンは、終了しました。

その3 肺炎球菌ワクチンの接種と公費による風しん抗体検査及び予防接種
原則予約制です。ご希望の方は受付にお申し出いただくか、お電話を。

その4 特定健診について
予約制です。日時詳細や予約については受付にてお問い合わせ下さい。

その5 1月から、小笠原先生の月曜日の外来診療がなくなっております
1月から、月曜日の午前中も小笠原先生は往診で不在としています。
※院内の状況により発熱外来を行ったり、検診・予防接種など不定期に行っています。

 

 

2023年3月15日頃 第246号 発行予定