Vol.250(2023年7月号号)
にごり茶(第50回)稲田 昌二郎
月に一回の行きつけの美容院の美容師Iさんは、話題がとても豊富です。いつもランニングのことや多肉植物のこと、釣りのことなどいろいろと教えてもらっています。とても仕事が丁寧なので、お話ししているときは手が止まり申し訳なくなるのですが、楽しくていろいろと聞いてしまいます。
このあいだは、『タチアオイ』について教えてもらいました。Iさんのランニングコースに植えてあるタチアオイが、去年の梅雨明けをしっかり当てていたこと、今年も花がだんだん上がってきていること。このはなし、にごり茶っぽいですよねぇ。いただきます!
タチアオイは、まっすぐな2mにもなる長い茎に、たくさんの色鮮やかな花が穂状に咲かせます。原産は中央アジアとされ、イラク北部の洞窟から、ネアンデルタール人の骨とともに、タチアオイの花粉が見つかっているとのこと。日本には薬草(蜀葵:しょっき)として中国を経て伝わりました。梅雨と共に咲き始め、下から一輪ずつ咲き登っていきます。一番上の花が咲く頃に梅雨が明けるという言い伝えで、ツユアオイという別名もあります。
早速美容院から帰る道すがら、中村某所にてタチアオイを発見しました。タチアオイを見たことがありませんでしたが、なんだかそれっぽい花を見つけたので、スマホで確認しました。スマホで写真をとって、グーグルレンズという機能を使うと、写真でとった物が何であるか調べてくれます。釣りのときも、釣れた魚の名前を、スマホで写真をとればすぐに調べてくれます。便利な時代になりました。話を戻しますが、たまたま見つけたタチアオイ、茎の真ん中あたりできれいに咲いていました。(一番上の写真:6月28日です)
後日、どうなっているかなと見に行ったところ、見事にてっぺんの花が咲いていました。(真ん中の写真:7月9日)中村の梅雨明けはもうすぐのようでした。
ちなみに一番下の写真は、同じ7月9日に、愛南町某所で撮影したタチアオイです。下のほうからからてっぺんまでいろいろに咲いていました。愛媛のほうが雨は多かったので、タチアオイも混乱しているのかも知れませんね。
タチアオイも迷わせる梅雨明け、遠くないのは間違いありません。最近の夏はほんとうに暑いので、まだまだ大変な時期が続きますが、時には迷いながらも、暑さを乗り越えまっすぐに、可憐に花を咲かせるタチアオイのように、きりりと過ごせたらと思ったことでした。
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今月の一句小笠原 望
さくさくと茗荷を噛んで梅雨が明け
今にいいことふつふつと炊飯器
全身が癒やしのような人に会う
さもあらばあれ百歳の誕生日
お知らせ
その1 発熱・咳・のど・鼻水など、風邪の症状のある方は、来院前にお電話を!
お電話で症状などをお聞きして、診察の時間・場所などを調整しております。
5類感染症となっても、今までどおり発熱・風邪症状の患者さんはまずは院外での診察です。皆さんに待合室で安心して過ごして頂くため、ご協力よろしくお願いいたします。
その2 新型コロナウイルスワクチンの追加接種について
7月・8月は大野内科での接種は行っておりません。
接種希望の方は、コールセンター(0880-34-8535)または
新型コロナワクチン予約サイト(四万十市)でご相談してください
その3 肺炎球菌ワクチンの接種について
原則予約制です。ご希望の方は受付にお申し出いただくか、お電話を。
その4 特定健診について
予約制です。日時詳細や予約については受付にてお問い合わせ下さい。
その5 9月から、小笠原先生の外来は月~土曜日、午前中のみとなります
9月から、月曜日午前中の外来が再開(予約のみ)となり、火曜日午後の外来が終了します。
※小笠原先生の外来は月曜日から土曜日の午前中のみとなりました
※月曜日午前中は予約のみです
その6 7月いっぱいで、電話再診が終了します
コロナ流行の特例措置として、電話再診による薬の処方が認められていました。
このたびコロナが5類感染症になり特例がなくなり、電話再診は7月いっぱいでの終了となりました。ご迷惑おかけいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。
2023年8月15日頃 第251号発行予定